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樹木葬の費用相場とデメリット5つ!合祀までの年数と計算例

公開: 2026年8月6日|最終更新: 2026年8月6日|執筆: お墓のたたみ方 編集部

樹木葬の費用は、一般にタイプによって20万円台から150万円ほどまで幅があると言われています。合祀(ごうし)タイプか個別区画かで金額が大きく変わるほか、都市部か里山かという立地によっても差が出ます。

費用の安さだけで選んでしまうと、あとから「取り出せない」「お参りの実感がない」と感じる方もいらっしゃるようです。まずは早見表で目安をつかみ、デメリットを一つずつ確かめたうえで、墓じまい後の改葬先として向いているかを考えていきましょう。

目次

    樹木葬の費用相場をタイプ別・立地別に早見表で確認

    樹木葬の費用は、遺骨をどう埋葬するかという「タイプ」と、霊園がどこにあるかという「立地」の組み合わせでおおよそ決まると言われています。まずはご自身が検討している形に近いものを、下の早見表で探してみてください。

    タイプ都市型霊園里山型霊園
    合祀型(他の方と一緒に埋葬)約20〜50万円約15〜40万円
    集合型(区画は分け、一定期間後に合祀)約40〜90万円約30〜70万円
    個別型(一定期間、個別区画を維持)約70〜150万円約50〜120万円

    樹木葬の費用の内訳は、主に「使用料」「埋葬料」「年間管理費」「彫刻料」の4つに分けられます。使用料は区画そのものの権利にかかる費用で、樹木葬の総額のなかで最も大きな割合を占めます。埋葬料は納骨作業にかかる費用、彫刻料はプレートや石に名前を刻む場合の費用で、個別型・集合型で発生することが多いと言われています。

    年間管理費は霊園の維持にあてられるもので、合祀型では発生しない、あるいは初回のみというケースもあります。この4つの内訳を見積もりで確認しておくと、総額の中身を把握しやすくなります。樹木葬以外の永代供養墓や納骨堂とも見比べたい場合は、永代供養の費用相場の記事で種類別に整理しています。

    樹木葬のデメリット5つ【契約前に必ず確認したいこと】

    樹木葬は費用を抑えやすい供養の形として選ばれていますが、契約前に知っておきたいデメリットもあります。ここでは相談の多い5つを、率直にご紹介します。

    一定期間後に合祀され、遺骨を取り出せなくなる

    樹木葬の多くは、契約から一定期間(13回忌や33回忌など、霊園によって異なると言われています)が過ぎると、遺骨が他の方の遺骨とまとめて合祀されるしくみになっています。合祀されたあとは、遺骨だけを取り出して別の場所へ移すことは基本的にできなくなると言われています。

    「やっぱり違う形にしたい」と思っても、後から後戻りができない点は、契約前に知っておきたい大きな特徴です。契約書には合祀までの年数が明記されていることが多いため、署名の前に必ず確認しておきましょう。将来、気持ちが変わる可能性も考えて、期間には余裕を持って選ぶと安心です。

    人数が増えると一般墓より割高になることがある

    樹木葬は一人あたりの費用は抑えやすい一方、埋葬する人数が増えるほど、一般墓より割高になることがあると言われています。多くの樹木葬は「一体につきいくら」という料金設定のため、家族の遺骨をまとめて埋葬する場合、体数分の埋葬料が積み重なっていきます。

    一般墓であれば一つの区画に複数の遺骨を納められますが、樹木葬では区画の広さやプランによって上限が決まっていることもあります。墓じまいで複数の遺骨をまとめて移す予定がある方は、一体あたりの単価だけでなく、想定する人数分の総額で比較することが欠かせません。

    墓標がなく、お参りの実感が薄いと感じる人もいる

    樹木葬は樹木や草花をシンボルとする供養の形のため、従来のような大きな墓石がないことがほとんどです。見た目が自然で明るい一方、「手を合わせる対象がはっきりしない」「お参りに来た実感が薄い」と感じる方もいらっしゃると言われています。

    特に、これまで墓石のあるお墓に慣れ親しんできた方ほど、この違いに戸惑いを覚えることがあるようです。実際に見学や体験参拝ができる霊園も増えているため、契約前に一度足を運び、ご自身やご家族が違和感なく手を合わせられそうか確かめておくと安心です。

    継承を前提にできない

    樹木葬の多くは、跡を継ぐ人がいなくても供養が続けられる「永代供養」を前提に設計されています。そのため、一般墓のように子や孫へ代々受け継いでいくという考え方には、そもそもなじみにくい面があります。「将来は子どもに任せたい」と考えている場合には、樹木葬よりも承継を前提にした供養の形が向いていることもあります。

    逆に、跡継ぎがいない、あるいは子どもに負担をかけたくないという方にとっては、この特徴がそのままメリットにもなります。ご自身やご家族の考え方に合っているかを、あらかじめ話し合っておくとよいでしょう。

    規約(ペット・宗派・植栽)の制限がある

    樹木葬の霊園には、独自の規約が設けられていることがあります。たとえば、ペットと一緒に埋葬できるかどうか、宗派を問わず受け入れているか、植える樹木や供花の種類に制限があるかなどは、霊園ごとに大きく異なると言われています。

    「ペットと一緒に眠りたい」「好きな花を供えたい」といった希望がある場合は、契約前に規約を確認しておくことが欠かせません。パンフレットだけでは分かりにくい細かな条件もあるため、見学の際に担当者へ直接たずねておくと、契約後の行き違いを防ぎやすくなります。

    編集部からのひとこと
    デメリットを並べると不安になるかもしれませんが、事前に知っておけば避けられる後悔がほとんどです。ご自身とご家族が納得できる形を、焦らず選んでいただければと思います。

    樹木葬のメリットと向いている人

    樹木葬にはデメリットだけでなく、選ばれる理由となっているメリットもあります。ここでは次の2つに分けて整理します。

    樹木葬のメリット

    最も大きいのは、費用を抑えやすい点です。墓石を建てないため、一般墓に比べて初期費用が軽くなる傾向があると言われています。

    次に、承継者がいなくても供養が続く安心感があります。多くの樹木葬は永代供養がついており、跡を継ぐ人がいなくても霊園が管理を引き受ける形です。

    掃除や草むしりといった維持の手間が少ない点も選ばれる理由です。植栽の手入れは霊園側が行うため、遠方に住むご家族の負担が軽くなります。

    自然に還るという明るいイメージも支持されています。訪れたときの雰囲気が穏やかで、暗さを感じにくいという声もあるようです。

    ただし、費用の内訳や管理の範囲は霊園によって異なります。契約前に、どこまでが料金に含まれるかを確かめておくと安心です。

    樹木葬が向いている人

    跡を継ぐ人がいない方、あるいは子どもに管理の負担をかけたくないと考えている方に向いています。永代供養がつくため、次の世代へ引き継ぐ前提がいりません。

    明るく自然な供養の形を望む方にも合います。庭園型や公園型など、雰囲気で選べる霊園も増えていると言われています。

    費用をできるだけ抑えたい方にも選ばれています。墓じまい後の改葬先として、負担の軽さから検討されることが多い供養先です。

    一方で、大きな墓石のもとで手を合わせたい方、代々受け継いでいきたい思いが強い方には、一般墓や個別型の永代供養墓のほうが合うこともあります。

    デメリットとあわせて、ご自身とご家族の希望に照らして考えてみてください。判断に迷うときは、実際に見学して雰囲気を確かめる方法もあります。

    墓じまい後の改葬先に樹木葬を選ぶときの費用計算

    墓じまいでは、一つのお墓から複数のご遺骨が出てくることが少なくありません。費用を見誤らないために、次の2点を順に確かめていきます。

    遺骨◯体で総額はいくらになるかの計算例

    樹木葬の費用は「一体あたりの単価×体数」で概算できると言われています。まずは、お墓から何体の遺骨が出てくるかを把握することが出発点です。

    たとえば、合祀型で一体あたり25万円の樹木葬にご両親とご祖父母の4体を埋葬する場合、単純計算では100万円ほどになる可能性があります。

    ただし霊園によっては、2体目以降の追加料金を割安に設定していることもあります。体数がまとまる場合は「複数体プラン」の有無を確認しておきましょう。

    逆に、一体ずつしか受け入れない霊園もあります。体数の上限が決まっている区画もあるため、申し込み前の確認が欠かせません。

    金額の設定は寺院・霊園・自治体により異なります。複数の霊園から見積もりを取り、体数分の総額で比べることが、後悔の少ない選び方につながります。

    合祀へ移行するまでの年数をチェックする

    樹木葬の多くは、契約から一定の期間を過ぎると個別の区画から合祀へ移されます。13回忌や33回忌を区切りにしている霊園が多いと言われています。

    合祀されたあとは、ほかの方のご遺骨と一緒になるため、取り出すことができなくなります。体数が多いほど、この点の重みは増します。

    墓じまいから改葬する場合、亡くなってから長い年月が経ったご遺骨も含まれます。年数の起算が「契約時から」か「命日から」かで、残る期間が変わります。

    個別安置の期間を延長できる霊園もあります。延長料金の有無とあわせて、契約前に尋ねておきたい項目です。

    次の3点をチェックリストとして使ってみてください。

    樹木葬に関するよくある質問

    樹木葬と永代供養の違いは何ですか?

    樹木葬は「樹木を墓標にする埋葬の形」を指し、永代供養は「承継者がいなくても霊園が供養と管理を続けてくれる仕組み」を指すと言われています。樹木葬の多くは永代供養付きで提供されているため、実際には重なる部分が大きい言葉です。契約前には、樹木葬というスタイルと、永代供養という管理の仕組みの両方を確認しておくと安心です。

    樹木葬は宗派を問われますか?

    多くの樹木葬は、宗派を問わずに受け入れていると言われています。もともとお寺の檀家でなかった方や、墓じまいで宗旨を変える方にも選ばれやすい理由の一つです。ただし、一部の寺院墓地の樹木葬では、その寺院の宗派での供養を求められることもあるため、契約前に確認しておくと安心です。

    樹木葬の年間管理費はいつまで払いますか?

    年間管理費は、個別区画や集合型を維持している期間にかかることが多いと言われています。合祀されたあとは、管理費が不要になる、あるいは合祀後の管理費として別建てで設定されているケースもあります。支払いがいつまで続くのかは、契約書の年数の記載とあわせて、霊園に確認しておきましょう。