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墓じまいの費用の総額はいくら?内訳と安く抑える方法を相場で解説

公開: 2026年7月18日|最終更新: 2026年7月18日|執筆: お墓のたたみ方 編集部

墓じまいの費用は、一般に総額30万〜300万円程度が目安と言われています。金額の幅が大きいのは、墓石の大きさや立地、お寺とのお付き合い、そして新しい供養先の選び方によって変わるためです。

まずはご自身のお墓がどのケースに近いかを早見表で確かめ、内訳ごとの目安と、無理なく抑えるコツを順番に見ていきます。読み終える頃には、親族に相談するための概算が手元に残っているはずです。

目次

    墓じまいの費用の総額目安と相場【ケース別早見表】

    墓じまいの費用の相場は、一般に30万円台から300万円ほどまでと、かなり幅があると言われています。どの範囲に収まるかは、お墓の規模と、遺骨をどこへ移すかでおおよそ決まります。

    まずはご自身の状況に近いケースを、下の早見表で見当づけてみてください。金額はいずれも、複数の調査で語られる一般的な目安です。

    ケース総額の目安特徴
    小さな区画+合祀墓へ改葬約30〜80万円もっとも費用を抑えやすい組み合わせ
    一般的な区画+永代供養墓へ約80〜150万円選ぶ方が多い中心的な価格帯
    広い区画・地方の霊園から改葬約150〜300万円撤去工事や離檀料が高くなりやすい

    総額の内訳は、大きく「撤去工事」「お寺関係」「行政手続き」「改葬先」の4つに分けられます。この4つを一つずつ押さえれば、ご自身の概算はぐっと立てやすくなります。

    墓じまいの費用の内訳4つを項目ごとに解説

    墓じまいの費用は、次の4つの項目の合計です。どこにいくらかかるのかを知っておくと、見積もりを受け取ったときに内容を確かめやすくなります。

    墓石の撤去・処分にかかる工事費

    墓石の撤去・処分にかかる工事費は、一般に1平方メートルあたり8万〜15万円程度が目安と言われています。既存の墓石を解体して運び出し、区画を更地に戻して管理者へ返すまでの作業が含まれるのが通例です。

    区画が広いほど、また重機が入りにくい山間部や階段の多い霊園ほど、人手がかかり金額は上がりやすくなります。見積もりでは、解体費・運搬費・処分費・整地費が含まれているかを一つずつ確かめておくと、あとからの追加を防ぎやすくなります。撤去工事は総額の中でも大きな割合を占めるため、ここを見比べることが費用全体の見通しにつながります。

    お寺関係の費用(離檀料・閉眼供養のお布施)

    お寺の墓地をたたむ場合は、これまでの感謝を包む離檀料と、魂を抜く閉眼供養(へいがんくよう)のお布施がかかることがあります。離檀料は一般に3万〜20万円程度、閉眼供養のお布施は1万〜5万円程度が目安と言われています。

    金額はお寺の考え方やお付き合いの深さで変わるため、決まった定価があるわけではありません。金額に迷うときは、丁寧にこれまでのお礼を伝えたうえで、ご住職に相談する形が角の立ちにくい進め方だと言われています。離檀料の相場や伝え方は、この後の関連記事でくわしくご案内しています。

    行政手続きにかかる費用

    遺骨を別の場所へ移すには、市区町村が発行する改葬許可証が必要です。この改葬許可申請にかかる手数料は、一般に1件あたり0円〜数百円程度と、多くの自治体でわずかな金額に収まると言われています。

    ただし、遺骨の数だけ申請書が必要になる場合や、埋葬証明・受入証明を取り寄せる際に少額の手数料がかかることがあります。書類は自分で集めれば費用を抑えられますが、手間を代行会社に任せると別途代行料が加わります。行政手続きそのものは安価ですが、書類の往復には時間がかかるため、早めに動き出すと全体がスムーズに進みます。

    改葬先(新しい供養先)の費用

    改葬先の費用は、どのような供養の形を選ぶかで最も大きく変わります。合祀(ごうし)タイプの永代供養墓は3万〜30万円程度、個別の永代供養墓は50万〜150万円程度、樹木葬は20万〜80万円程度、手元供養や散骨はさらに抑えられると言われています。

    供養先には、その後の管理費が毎年かかるものと、一度の支払いで完結するものがあります。「手を合わせに通いやすいか」「将来の管理を誰に託せるか」も、金額とあわせて選ぶ目安になります。目先の金額だけでなく、この先のお参りのしやすさまで含めて考えると、後悔の少ない選び方につながります。タイプごとの内訳や管理費の考え方は、永代供養の費用相場の記事で種類別に比較しています。

    墓じまいの費用が高くなるケース・安くなるケース

    墓じまいの費用は、同じ「墓じまい」でも条件によって数倍の差が出ることがあります。どんな要素で上下するのかを知っておくと、ご自身の概算を早見表より一歩細かく描けます。

    高くなりやすい安くなりやすい
    区画が広い/墓石が大きい区画が小さい/簡素な墓石
    重機が入れない・山間部・遠方平地でアクセスが良い
    個別の永代供養墓・立派な改葬先合祀墓・樹木葬など
    手続きを丸ごと代行に依頼書類集めを自分で行う

    ご自身のケースが「高くなりやすい」側に多く当てはまるなら、次の章の抑え方が特に効いてきます。逆に「安くなりやすい」側なら、早見表の下限に近い金額から検討して大丈夫です。

    墓じまいの費用を安く抑える5つの方法

    墓じまいの費用は、いくつかの工夫で無理なく抑えられます。なかでも効き目が大きいのは、複数の石材店から見積もりを取って見比べることだと言われています。

    1. 複数社から見積もりを取る:二〜三社を比べると、工事費の相場観がつかめ、内訳の妥当性も判断しやすくなります。
    2. 書類集めを自分で行う改葬許可の申請を自分で進めれば、代行料を省けます。
    3. 供養先を身の丈に合わせて選ぶ:合祀墓や樹木葬は、個別墓より費用を抑えやすい選択肢です。
    4. 離檀料は感謝を伝えて相談する:まずお礼を尽くしたうえで、率直に相談すると落ち着いた話になりやすいと言われています。
    5. 閑散期を狙う:石材店の繁忙期を避けると、日程に余裕を持って進められます。

    すべてを一度にやる必要はありません。まずは見積もりを複数取ること、これだけでも費用の見通しは大きく変わります。

    墓じまいの費用は誰が払う?兄弟・親族での分担の考え方

    墓じまいの費用を誰が払うかに、法律で決まった正解はありません。実際には、お墓を継いでいる方(祭祀承継者)が中心となり、兄弟や親族で話し合って分担する形が多いと言われています。

    もめごとを避けるコツは、金額を切り出す前に「情報」を共有することです。まず早見表や見積もりを見せ、総額と内訳を全員が同じ目線で眺めるところから始めると、感情論になりにくくなります。話し合いがまとまらないときは、兄弟で費用を分担する具体的な方法の記事も参考になります。

    話し合いの切り出し方の一例
    「お墓のことで、みんなに一度相談したいんだ。ひとりで抱えるより、費用も気持ちも分け合えたら心強いから、まず今の状況と目安を見てもらえないかな」——このように、負担ではなく「一緒に考えたい」という誘いから入ると、話が前へ進みやすくなります。

    墓じまいの費用に使える補助金・支援制度

    墓じまいの費用そのものを直接まかなう全国共通の補助金は、今のところ広くは整っていないと言われています。ただし、公営墓地の返還や改葬に関して、独自の取り扱いを設けている自治体もあります。

    お住まいの市区町村の窓口や、お墓のある自治体に「墓じまいで使える制度はあるか」を一度たずねてみる価値はあります。制度は地域差が大きいため、確かめてみることが第一歩です。制度の探し方や申請の流れは、墓じまいの補助金の記事で詳しく解説しています。公式サイトで制度を一次確認できた自治体は、墓じまいの補助金がある自治体一覧にまとめています。

    墓じまいの費用に関するよくある質問

    墓じまいの費用は分割払いにできますか?

    石材店によっては、工事費を分割で受け付けているところもあると言われています。ただし離檀料や行政手数料は一括での支払いが一般的です。金額の大きい工事費については、契約前に「分割は可能か」「回数や手数料はどうなるか」を石材店へ直接たずねておくと安心です。無理のない支払い計画を立てるためにも、総額と支払い時期を先に確認しておきましょう。

    見積もりは無料で出してもらえますか?

    多くの石材店では、現地確認と見積もりを無料で行っていると言われています。ただし遠方への出張の場合は交通費がかかることもあります。見積もりは一社だけでなく二〜三社に依頼し、内訳の書き方や金額を見比べるのがおすすめです。無料の範囲や有料になる条件を、依頼のときにあわせて確認しておくと行き違いを防げます。

    遺骨をすべて移さず、一部だけ手元に残せますか?

    遺骨の一部を手元供養として残し、残りを改葬先へ納める方法を選ぶ方もいらっしゃると言われています。この場合、小さな骨壺や分骨用の容器の費用が別にかかります。分骨には改葬とは別の手続きが必要になることもあるため、移す先の管理者と、元のお寺や霊園の双方に事前に相談しておくと安心です。