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浄土真宗の墓じまいは可能?教義の考え方と相談先の窓口を解説

公開: 2026年7月19日|最終更新: 2026年7月19日|執筆: お墓のたたみ方 編集部

浄土真宗のご家庭で墓じまいを考えたとき、「うちの宗派で本当に大丈夫なのだろうか」と不安になる方は少なくないと言われています。他の宗派とは異なる考え方や言葉づかいがあるため、戸惑う場面もあるかもしれません。

浄土真宗の墓じまいで知っておきたい基本的な考え方と、儀式や位牌にまつわる特徴、お寺への相談の仕方を順番にご紹介します。読み終える頃には、安心して次の一歩を相談できるようになっているはずです。

目次

    浄土真宗の墓じまいで知っておきたいこと

    浄土真宗の墓じまいについて、教義のうえで妨げる考え方は特にないと、一般に言われています。浄土真宗では、亡くなった方はすぐに阿弥陀如来のはたらきによって浄土へ往生すると考えられており、お墓そのものよりも、日々の感謝の心を大切にする教えだとされています。この考え方は、宗祖である親鸞聖人の教えに基づくものだと一般に紹介されています。

    そのため、浄土真宗の墓じまいそのものが問題視されるという性質のものではないとされています。ただし、儀式の呼び方や、位牌の扱いなど、他の宗派とは異なる特徴がいくつかあります。次の章で、代表的な特徴を確認していきましょう。

    「浄土真宗だから墓じまいをしてはいけない」という決まりは特にないとされていますが、言葉づかいや作法が他の宗派と異なるために、不安を感じる方は少なくないようです。まずは基本の考え方を押さえておくだけでも、気持ちが落ち着きやすくなります。

    浄土真宗の墓じまいの特徴

    浄土真宗の墓じまいには、他の宗派と異なる特徴がいくつかあると言われています。用語や考え方を先に知っておくだけで、お寺との会話もぐっとスムーズになるはずです。

    「魂抜き」ではなく遷仏法要・遷座法要と呼ばれる

    他の宗派では、墓石から魂を抜く儀式を「閉眼供養」や「魂抜き」と呼ぶことが多いのに対し、浄土真宗では「遷仏法要」または「遷座法要」と呼ばれることが一般的だとされています。これは、浄土真宗では墓石やご本尊に魂が宿るという考え方を取らないためだと言われています。

    呼び方は異なっても、これまでのお参りに感謝を伝え、区切りをつける法要としての意味合いは共通していると考えられています。お寺に相談する際は、「魂抜きをお願いしたい」ではなく「遷仏法要(遷座法要)をお願いしたい」と伝えると、より丁寧な印象になるでしょう。

    位牌ではなく過去帳・法名軸を用いる

    浄土真宗では、位牌を用いない慣行があると言われています。故人の霊が位牌に宿るという考え方を取らないため、代わりに「過去帳」や「法名軸」に故人の法名・没年月日を記録して残すのが一般的だとされています。

    墓じまいや仏壇じまいの際、位牌をどう扱えばよいか迷う方もいますが、浄土真宗のご家庭であれば、位牌にこだわらず過去帳や法名軸への書き写しを検討する方法もあります。すでに位牌をお持ちの場合も、無理に処分を急ぐ必要はないとされ、菩提寺に相談しながらご自身のペースで整理していけば十分です。詳しい進め方は、菩提寺に確認しておくと安心です。位牌の処分の具体的な手順や費用については、位牌の処分の記事でも詳しく解説しています。

    阿弥陀如来への感謝という考え方が土台にある

    浄土真宗の教えの土台には、阿弥陀如来のはたらきによって、亡くなった方はすでに浄土へ往生しているという考え方があるとされています。そのため、故人の冥福を「祈る」というより、日々の生活の中で「感謝する」という姿勢が大切にされていると言われています。

    墓じまいを、先祖への感謝を形にする一つの区切りとして捉える考え方は、浄土真宗の教えとも重なる部分があるとされています。手を合わせる場所が変わっても、感謝の気持ちを伝える機会は続いていきます。お墓という形にこだわりすぎず、日々の暮らしの中で手を合わせる時間を持ち続けることの方が大切にされていると言われています。仏壇の扱いについては、仏壇の処分の記事も参考になります。

    浄土真宗のお寺への相談の仕方

    浄土真宗の墓じまいをお寺に相談する際は、まず菩提寺がどちらの派に属しているかを確認しておくとよいと言われています。浄土真宗には本願寺派(西本願寺)や真宗大谷派(東本願寺)をはじめ複数の派があり、法要の作法や窓口の呼び方が細かく異なる場合があるためです。

    相談の進め方自体は、他の宗派と大きく変わらないとされています。これまでのお付き合いへの感謝を伝えたうえで、墓じまいを考えている事情を丁寧に説明する進め方が、角の立ちにくい方法だと言われています。遷仏法要の日程や、離檀にまつわる話も、この段階で相談することになります。訪ねる日時は事前に電話などで伺いを立て、法要が立て込む時期を避けて相談すると、落ち着いて話しやすくなります。

    迷ったときや、教義について詳しく知りたいときは、菩提寺に直接尋ねるほか、それぞれの本山(本願寺派・真宗大谷派など)が公開している一般的な説明を参考にするのも一つの方法です。インターネット上の情報だけで判断せず、最終的には菩提寺の住職に確認しながら進めると、行き違いが少なくなると言われています。改葬の手続き自体は宗派を問わず必要になるため、改葬許可証の取り方もあわせてご確認ください。

    編集部からのひとこと
    宗派によって言葉づかいや作法が違うと、それだけで不安になってしまうものです。分からないことは、遠慮なく菩提寺に尋ねてみてください。浄土真宗の教えそのものは、墓じまいを妨げるものではないとされています。

    墓じまいと浄土真宗に関するよくある質問

    浄土真宗は、位牌を使わないというのは本当ですか?

    浄土真宗では、故人の霊が位牌に宿るという考え方を取らないため、位牌を用いない慣行があるとされています。代わりに、法名や没年月日を記録する過去帳や法名軸を用いるのが一般的だと言われています。菩提寺に確認しながら進めると安心です。

    浄土真宗のお墓じまいでは、魂抜きの儀式は必要ないのですか?

    浄土真宗では、墓石に魂が宿るという考え方を取らないため、他の宗派で行われる「魂抜き」にあたる儀式は、遷仏法要・遷座法要と呼ばれ、意味合いも少し異なるとされています。行うかどうかは菩提寺の考え方によるため、事前に相談しておくとよいでしょう。

    浄土真宗の菩提寺には、どのように離檀を伝えればよいですか?

    浄土真宗のお寺への離檀の伝え方も、他の宗派と大きく変わらないとされています。これまでの感謝を伝えたうえで、事情を丁寧に説明する進め方が角の立ちにくい方法だと言われています。本願寺派・大谷派など派によって窓口が異なる場合があるため、事前の確認も安心です。離檀料についても、この段階で話題にのぼることがありますが、支払いに法的な義務があるわけではないと一般に解説されることが多いようです。